2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560372
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
韓 太舜 The University of Electro-Communications, 名誉教授 (80097287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 貢 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教 (50377016)
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Keywords | 逐次検定 / 情報スペクトル / ユニバーサルな乱数生成 / 暗号の安全性 |
Research Abstract |
●Waldによって提起された「逐次検定問題」に関する各種資料は生産現場に関するものがほとんどなので,文献収集には相当の努力が必要と思われていたが、今年度には、そのうちの最も基本的ないくつかの文献を収集することができた。次年度は、これらの資料に基づき,最近の文献の再整理も行い,可能であれば,これらの諸問題に関する計算機シミュレーションを行う.また,そのための計算機環境を整える. ●平成19年度から平成20年度にかけて、「情報スペクトル的安全性」に基づいた暗号問題に関する研究がIEEE ISITにもいくつか発表されるようになった。これで、暗号問題の「情報スペクトル的アプローチ」に対する確信がより確かなものになった。次年度もこの方向をさらに推進する。 ●ユニバーサルな乱数生成algorithm問題の研究に際しては、定常無記憶情報源に対するPeresのalgorithmをマルコフ過程に対するものにも適用可能なalgorithmに拡張した。暗号問題はfairな乱数生成を前提としているが、乱数は外来「乱数がある値を取って実現されてしまうと乱数ではなくなってしまうというパラドックスを持っているので、この問題と「情報スペクトル的安全性」がどういう関係を持っているのかを極めることは、残念ながら、今年度中にははっきりした結論は得られなかった。次年度も、この方向をさらに推進する。
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