2008 Fiscal Year Annual Research Report
On-Body Area超広帯域電波伝搬モデルと伝送方式に関する研究
Project/Area Number |
19560376
|
Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
王 建青 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 教授 (70250694)
|
Keywords | BAN / UWB / 人体通信 / 伝搬モデル / 伝送方式 |
Research Abstract |
ユビキタス社会の実現に向けて,ウェアラブル情報機器とネットワークの統合が図られ,複数のウェアラブル情報機器を人体上に分散配置して,人体上で構成するBAN(Body Area Network)の構想が注目されている.一方,広帯域,小電力,耐マルチパス性の特徴を有する超広帯域(UWB:Ultra Wide Band)信号はBANの要求する人体周辺数m範囲での高速・近距離通信の要件に合致し,その適用が有力と思われる.本研究では,On-Body Areaにおける超広帯域電波伝搬モデルの確立及び通信方式の最適化を目的として,多様な人体利用形態を考慮したOn-Body Area超広帯域伝送路モデルを開発した.特に,ヘルスケア,エンタティメントを想定した5種類の代表的利用形態について,人体の姿勢,動きなどによるマルチパス変動を時間領域で数値解析し,電力遅延プロファイルの統計処理により,On-Body Area通信における動的伝送路モデルを提案した.さらに,そのインパルス応答の発生法を開発し,その妥当性を実験的に検証した.また,これらの伝送路モデルを用いて,On-Body Area超広帯域通信に有力とされるパルス位置変調-タイムホッピング(PPM-TH)方式のビット誤り率特性を計算機シミュレーションにより検討し,RAKE受信の採用によりビット誤り率特性が大幅に改善できることを明らかにした.これらの検討により,On-Body Area通信に適するPPM-TH変調,2フィンガーRAKE受信の送受信方式の構成を提案した.
|
Research Products
(4 results)