2007 Fiscal Year Annual Research Report
利己的ユーザを含むMAC層プロトコルのゲーム理論的取り扱いに関する研究
Project/Area Number |
19560390
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
榊原 勝己 Okayama Prefectural University, 情報工学部, 教授 (10235137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山北 次郎 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (20145816)
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Keywords | 移動体通信 / 情報通信工学 / ネットワーク / ゲーム理論 / 通信プロトコル |
Research Abstract |
本年度は、MAC層におけるパラメータの改変、特に、無線LANあるいは無線センサーネットワークで広く利用されているCSMA(Carrier Sense Multiple Access)あるいはALOHA等のランダムアクセス方式のパラメータ改変に着目した検討を行った.特に、(1)利己的ユーザが通信プロトコルのMAC層パラメータの改変という意味において取るべき戦略を、ゲーム理論を用いて明らかにすること、(2)利己的ユーザの戦略が、一般の協力的なユーザのパフォーマンスに与える影響を明らかにすること、に関連して以下の項目を実施した. (1)MAC層に限定することなく、通信プロトコルの性能評価あるいは設計に際して、利己的ユーザを想定した上で検討を行っている文献あるいは特許(キーワード検索)を調査するとともに、ゲーム理論のMAC層への適用に関して問題点等を抽出するための調査 (2)利己的ユーザがMAC層プロトコルを改変する際に考えられる戦略と利得関数を明らかにし、ゲーム理論としての取り扱いが可能となるようなモデル化および定式化 (3)利己的ユーザがMAC層プロトコルを改変した場合、一般ユーザた与える影響を解析し,一般ユーザが取るべき戦略と利得関数を定式化し、ゲーム理論としての取り扱いが可能となるようなモデル化 (4)利己的ユーザと一般ユーザの各々の戦略と利得関数を定式化した後、ゲーム理論におけるナッシュ均衡の存在の有無に関する解析
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Research Products
(1 results)