2007 Fiscal Year Annual Research Report
UHF帯TV放送波を用いたヒト検知システムの高性能化に関する研究
Project/Area Number |
19560391
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
西 正博 Hiroshima City University, 情報科学研究科, 准教授 (30316137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 彰顕 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (50316139)
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Keywords | センシング / 屋内マルチパス / UHF帯TV放送波 / ダイバーシチ |
Research Abstract |
本研究では、UHF帯TV放送波を用いたヒト検知システム(以下、本システム)の性能を向上させることを目的として、TV放送電波の受信レベルを測定し、屋外環境の変化に対する受信レベルの変動特性を調査するとともに、時間ダイバーシチおよび周波数ダイバーシチを適用することで、検知確率の改善を試みた.本システムでは、TV放送波が安定して受信できる環境であることが前提となるが、まず本年度では屋外要因として、自動車の受信レベルへ与える影響を調査した.本研究により、屋外の自動車が移動した場合、受信レベル変動に影響を与えることが確認され、その影響は部屋から自動車までの距離が長くなるほど小さくなることもわかった.また自動車の影響は、本システムの受信アンテナの設置位置により変化することもわかり、部屋の環境に応じて、設置場所の検討を行うことが必要であることがわかった.また屋外の自動車の影響は、室内のヒトの動きによる受信レベル変動に対して小さいこともわかった.また、ヒトが動いている場合の受信レベルの変動をより大きく抽出する検討では、時間ダイバーシチおよび周波数ダイバーシチの適用を検討した.時間ダイバーシチでは、得られたデータを1秒前のみならず、2秒前、3秒前、4秒前といった、複数の時間差分をとり、ヒトによるレベル変動を大きく抽出した.また周波数ダイバーシチでは、複数のアンテナを利用して、それぞれ異なる周波数の電波を受信し、最も受信レベル変動の大きなものを選択した.これらの両ダイバーシチ手法を適用した場合、適用しない場合と比較して受信レベル変動を大きくすることができ、いずれの手法においても検知確率が改善することを明らかにした.今後は、ダイバーシチ技術を利用することで、自動車の影響を改善することができる検知手法を検討する必要があると考える.
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Research Products
(2 results)