2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560397
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
岩村 惠市 Tokyo University of Science, 工学部, 教授 (10434028)
|
Keywords | 著作権・コンテンツ保護 / アルゴリズム / 電子透かし / 暗号・認証 |
Research Abstract |
(1)目標:電子透かしに対する攻撃ツールを2種類開発する(達成度90%)。 実績:昨年開発した2種類の攻撃ツールの機能を1つにまとめた攻撃ツールの機能を安定させ、かつ向上させた。昨年開発したツールは操作を間違えると落ちるなど不安定な部分があったがそれを改善し、かつ抽出率やPSNRの表示や、拡大画像の一括表示など機能を充実させた。また、その結果を国際会議で招待論文として研究発表した。また、現在インパクトファクタ付きの国際ジャーナルに推薦され、現在審査中である。 意義:今までなかった電子透かし評価に対する基盤ツールとして安定性を実現した。 今後:バッチ処理を実現可能にして大量の評価を自動的にできるようにする。 (2)目標:アルゴリズム公開型電子透かしに関する研究と攻撃を体系化する(達成度50%)。 実績:種々のアルゴリズムを用途ごとに分類し、それに対する攻撃を検討した。 意義:全ての応用形態に対して想定すべき攻撃群が検討された。 今後:攻撃群の抜けなどを再検討し体系化する。 (3)目標:最も実現しやすい応用形態を完全にカバーするアルゴリズム公開型電子透かし手法を提案する(達成度95%)。 実績:昨年の提案に加えて二つ目の応用形態として、ドットによる印刷物保護の応用形態を検討し3件論文発表した。 意義:情報漏洩の40%は印刷物によるが、印刷物保護は電子データに比べてあまり研究されていない。印刷物に対してアルゴリズム公開型の保護手段が実現されれば意義が大きい。 今後:安全性に関する詳細な検討を行う。
|