2007 Fiscal Year Annual Research Report
南極域と中緯度地域における流星バースト通信路の特性比較
Project/Area Number |
19560404
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Research Institution | Numazu College of Technology |
Principal Investigator |
長澤 正氏 Numazu College of Technology, 電子制御工学科, 教授 (70228005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 良二 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 教授 (60220836)
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Keywords | 流星バースト通信 / MBC / 通信プロトコル / 電波伝搬 / 南極 / データ収集ネットワーク |
Research Abstract |
2002年から2004年にかけて南極で行った流星バースト通信観測実験の結果、通信路に極地特有の性質を示唆する結果が得られている。極地特有の性質を把握するために、中緯度においても長期の連続した観測が必要であるが、日本国内において1年を通じて連続した実験は行われたことがなかった。 現在、静岡大の実験システムは福田教授の退職とともに休止している。本研究の目的は、沼津高専、都立産技高専を中心とした実験システムを構築し長期の観測体制を整えることである。平成19年度は実験局の開設に向け観測場所の調査とシステム構築の準備を行った。 1.無線機器の仕様の策定 静岡大の無線機器の調査を行い改良点について検討、実現可能性について検証し、仕様書を作成した。現行の無線機の信号処理部に組込用シングルボードコンピュータを導入し、インターネットを介して遠隔からの実験装置の操作機能を実現する仕様とした。 2.観測場所の調査 2008年1月に都城高専が観測場所として適するかの調査を行った。調査は静岡大(浜松)から送信する信号を都城高専で受信する方法で行った。延べ、8時間の実験時間に約1100個のプローブパケットを受信することができ、また、周囲の雑音も大きくなく、観測場所として適地であることが分かった。 3.静岡大実験局の無線局免許延長 静岡大の実験局は廃止の予定であったが、本校のシステムが構築されるまで免許の延長を申請し受理された。その結果、福田教授退職後も静岡大技術職員の椋本氏の管理下で本研究のための支援が得られることとなった。
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