2007 Fiscal Year Annual Research Report
爆発物を画像検知する長方形スキャンとウェーブレット再構成に基づく多重MRIの原理
Project/Area Number |
19560413
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
田山 典男 Iwate University, 工学部, 教授 (40003850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坊 真洋 岩手大学, 工学部, 准教授 (20344616)
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Keywords | 可視化 / 計測工学 / モデル化 / シミュレーション工学 / ウェーブレット / 多重MRI |
Research Abstract |
本研究は,磁気共鳴現象と筆者らの産業用CT手法を組合せて,対象物の内部に仕掛けられた爆発物を,その物質に含まれる複数の原子に関する磁気共鳴現象の信号を計測して,計算により濃度分布を再構成して,対象物内部の物質分布を非破壊画像化する『多重MRI』と呼ぶ産業用非破壊検査装置を創造する基盤研究を行う.本研究では,多重MRIシステムのシミュレータを作成して,磁気共鳴信号から動作解析や共鳴分布再構成を行うことにより多重MRIシステムの基本構成を究明する.まず多重MRIシステムシミュレーションの理論的な体系化を図った.それに基づいて多重MRI実験環境のソフトウェア開発を進めた.磁気共鳴現象プログラムや,共鳴現象投影プログラム,分布再構成プログラムを作成した.同時に,化学シフトを識別するシステムの開発を進めた.対象化学結合の共鳴周波数と,基準物質の共鳴周波数との僅かな差分を拡大して検出するプログラムを作成した.複数官能基を含むNMR信号から特定官能基の磁化を抽出するシステムの開発準備をした.次に,新スキャン方式による画像再構成方法を検討して,ブロック毎に繰り返し画像再構成するプログラムの開発を行った.スキャン線源の調査をした.
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