2008 Fiscal Year Annual Research Report
爆発物を画像検知する長方形スキャンとウェーブレット再構成に基づく多重MRIの原理
Project/Area Number |
19560413
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
田山 典男 Iwate University, 工学部, 教授 (40003850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坊 真洋 岩手大学, 工学部, 准教授 (20344616)
秋田 敏宏 岩手大学, 一関高専, 助教 (80469569)
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Keywords | 可視化 / 計測工学 / モデル化 / シミュレーション工学 / ウェーブレット / 多重MRI |
Research Abstract |
本研究は, 磁気共鳴現象と筆者らの産業用CT手法を組合せて, 対象物の内部に仕掛けられた爆発物を, その物質に含まれる複数の原子に関する磁気共鳴現象の信号を計測して, 計算により濃度分布を再構成して, 対象物内部の物質分布を画像化する『多重MRI』と呼ぶ新しい産業用非破壊検査装置の創造を目指している. 本研究では,先ず多重MRIシステムのシミュレータを作成して, 多重MRIシステムの基本的な構成仕組を検討した. 最初に, 理論的な拡張を図り, それに基づいた多重MRI実験環境のソフトウェア開発を行った. 化学シフトを伴った磁気共鳴現象について追加プログラムを作成し, 共鳴現象投影や分布再構成のプログラム改修を行った. そして,実験を繰り返して, 想定するシステム動作を確認することができた. 次に、多重MRIシステムの基本的構成仕組について, 基本原理に基づいた構成方式の検討を行った. 並列処理のアーキテクチャーについて, 種々の並列化方式を創案しその概略設計を行った. その中の最良と思われる3方式について, 詳細な具体的検討を行ってシステム構成の基本設計を明らかにした. その各部分について, データ流れに着目して構成可能な具体的仕組を考案した. 大局的観点からどのような並列化仕組がうまく行くのか、吟味検討を行った. 最良の選択の下で, VLSIへの収容可能性が高く, 高速で安価な多重MRIの超並列アーキテクチャーについて考察を行った. なお, ビーム線源とセンサーの調査研究も行ない, 現況における技術的な課題を明らかにした.
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Research Products
(2 results)