2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560422
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
金子 透 Shizuoka University, 工学部, 教授 (50293600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 淳 静岡大学, 工学部, 准教授 (30334957)
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Keywords | 水中 / 画像計測 / 光の伝播特性 / コンピュータビジョン / 画像処理 / 3次元計測 / 光の屈折 / 光の減衰 |
Research Abstract |
本研究は、コンピュータビジョン技術を用いて、水中環境における画像センシング技術の確立を図ることを目的としている。大気中・真空中と異なり、水中環境では光が屈折する。その結果、撮影画像は幾何学的に歪み、画像を用いた三角測量やレーザ測距に重大な計測誤差をもたらす。また、水中環境では光の減衰が激しいため、水中物体を撮影した画像は被写体の真の色を反映しているとは言い難い。そこで本研究では、光の屈折・減衰が問題となる水中環境においても高精度に画像センシングな可能な手法を提案することを目的とする。 本年度は、以下の内容について研究を実施した。 (1)水中単眼ステレオシステムの構築:角度をなして接続された2枚のガラス壁から成るウインドウを有する防水ハウジングに収容された水中単眼ステレオシステムを構築した。同システムを用いて水中物体の形状計測実験を行い、良好な計測結果を得た。 (2)全方位カメラシステムによる水中環境の3次元計測:通常のカメラの前面に双曲面ミラーを設置することにより、カメラの光軸と直交する方向に360度の視野を有する全方位カメラを構成できる。2つの全方位カメラを円筒の防水ハウジングに収納することにより、水中環境観測用のステレオカメラシステムを作成した。予備実験により、提案システムの有効性を確認した。 (3)水中画像センシング方式の評価:プロジェクターによるパターン投影光をカメラで観測して3次元情報を得る空間コード化法を水槽中物体の形状計測に適用する場合をケース・スタディとして、光の波長のセンシングに対する影響を評価した。その結果、高い計測精度を得るためには、光の色毎に独立して観測・解析をする必要があることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)