2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560431
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
村岡 茂信 Osaka Institute of Technology, 工学部, 教授 (40097994)
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Keywords | 計測工学 / センサ / 二酸化炭素 / 水晶振動子 / 感応膜 |
Research Abstract |
本研究は,環境汚染物質を手軽にリアルタイムで測定できるセンサとして,水晶振動子の共振周波数が表面付着物の微量質量変化に高感度で応答することを利用したQCMをもちいて実現することを目的としたものである.このセンサは,水晶振動子両面の電極に環境汚染物質を吸着する感応膜を塗布し,これに環境汚染物質を吸着させ,このときの水晶振動子の周波数変化から環境汚染物質濃度を検出しようとするもので,環境汚染物質の局所情報を簡単に取得できる. 平成21年度は,科学研究費補助金で購入したスピンコーターを使って,水晶振動子表面にアクリルニトリルスチレン(AS),ポリアクリル酸(PAA),ポリエチレンイミン(PEI)をほぼ一様に塗布した各々のQCMについて,湿度,乾燥CO_2ガス,湿ったCO_2ガス,NH_3ガス,Heガスそれぞれに対する特性評価を行った.また,各種の環境汚染物質を識別するため,ASを塗布したQCM,PAAを塗布したQCM,PEIを塗布したQCMを配置した空間に各種の環境汚染物質を導入し,このときの各々のQCMの出力をニューラルネットワークに入力してガスの識別を行い,所望の結果を得た.
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Research Products
(2 results)