2007 Fiscal Year Annual Research Report
底環境負荷型RPC埋設型枠を用いたRC床版の実用性と底コスト施工システムの構築
Project/Area Number |
19560464
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
阿部 忠 Nihon University, 生産工学部, 教授 (80060218)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木田 哲量 日本大学, 生産工学部, 教授 (90059816)
澤野 利章 日本大学, 生産工学部, 准教授 (20196330)
|
Keywords | 超高強度繊維補強コンクリート / 反応性粉体コンクリート / UFC埋設型枠RC床版 / 合成構造 / 耐久性 / 環境保全 / 施工システム |
Research Abstract |
近年、新材料として超高強度繊維補強セメント系材料が開発され世界的にも注目されている。これは特殊な鋼繊維を混入した超高強度繊維補強コンクリートで、圧縮強度は200N/mm^2、曲げ引張強度40N/mm^2を実現している。特殊鋼繊維の混入により引張応力を負担することができるため、構造物に鉄筋を配置する必要がない。また、極めて緻密な硬化体構造を持つため、高強度を有するだけでなく、中性化、塩分浸透、凍結融解および磨耗などに対する耐久性にも優れている材料であり、また、部材を極限まで薄くすることができるなどの特長があることから世界的にも注目されている材料である。超高強度繊維補強セメント系材料の1つに反応性粉体コンクリート(Reactive Powder Concrete:RPC)があり、この材料で建設された橋梁が世界で20数橋あり、我が国でも2橋が建設された。このRPCなどの超高強度繊維補強コンクリート系材料の特長を活かした構造物の設計手法の開発、実物大部材実験による各種検証、施工法の開発等を含めた総合的な検討が各研究機関でも進められている。そこで本研究は、鋼道路橋RC床版の施工の合理化・省力化対策の実現のために、RPC埋設型枠とRC床版の合成構造を提案し、施工の合理化・省力化、環境保全を目的としたシステムを構築するものである。具体的にはRPC埋設型枠とRC床版を合成した供試体(以下、RPC埋設型枠RC床版とする)を用いて、静荷重実験および走行荷重、走行一定荷重実験を行い、最大耐荷力、破壊メカニズムおよびRPC埋設型枠とRC床版のとの合成効果を検証し、RPC埋設型枠の実用性を検証するとともに、RPC埋設型枠RC床版の施工の合理化・省力化、環境保全を目的とした低コスト低環境負荷型RPC埋設型枠RC床版の施工システムを構築するものである。
|
Research Products
(3 results)