2008 Fiscal Year Annual Research Report
低環境負荷型RPC埋設型枠を用いたRC床版の実用性と低コスト施工システムの構築
Project/Area Number |
19560464
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
阿部 忠 Nihon University, 生産工学部, 教授 (80060218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木田 哲量 日本大学, 生産工学部, 教授 (90059816)
澤野 利章 日本大学, 生産工学部, 准教授 (20196330)
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Keywords | 超高強度繊維補強コンクリート / RPC埋設型枠RC床版 / 静荷重実験 / 走行荷重実験 / 疲労実験 / 押抜きせん断耐力 / 耐疲労性 |
Research Abstract |
本研究は、鋼道路橋RC床版の施工の合理化・省力化対策の実現のために、RPC埋設型枠とRC床版の合成構造を提案し、施工の合理化・省力化、環境保全を目的としたシステムを構築するものである。具体的にはRPC埋設型枠とRC床版を合成した供試体(以下、RPC埋設型枠RC床版とする)を用いて、静荷重実験および走行荷重、走行一定荷重実験を行い、最大耐荷力、破壊メカニズムおよびRPC埋設型枠とRC床版との合成効果を検証し、RPC埋設型枠の実用性を検証する。また、道路橋RC床版への適用は、大型自動車の過酷な荷重条件を強いられることから実用性を評価するためには、輪荷重走行による疲労耐久性の確保が重要となる。そこで20年度は、従来のRC床版(以下、RC床版とする)とUFC埋設型枠RC床版を用いて、静荷重実験および一走行ごとに荷重増加を行い輪荷重を走行させる実験、すなわち走行荷重実験を行い、最大耐荷力を評価するとともに破壊メカニズムを明らかにし、これらの結果を基に理論押抜きせん断耐荷力評価式を提案した。さらに、輪荷重連続走行による疲労実験を行い、等価繰返し走行回数により疲労寿命の推定を行う。また、疲労耐久性の評価としてS-N曲線についても既往の研究におけるRC床版と比較した。この結果、走行疲労実験において等価走行回数により算出した走行回数は、RC床版に比して5.7倍となった。土木学会共通試験、土木研究所によるS-N曲線と比較すると、RPC埋設型枠RC床版はこれらの曲線を大幅に上回っていることから、RPC埋設型枠RC床版の合成構造は疲労耐久性に優れた床版であることが実証された。
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Research Products
(9 results)