2009 Fiscal Year Annual Research Report
底環境負荷型RPC埋設型枠を用いたRC床版の実用性と低コスト施工システムの構築
Project/Area Number |
19560464
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
阿部 忠 Nihon University, 生産工学部, 教授 (80060218)
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Keywords | 超高強度繊維補強コンクリート / RPC埋設型枠RC床版 / 付着面 / 重ね継ぎ手 / 静荷重実験 / 走行荷重実験 / 耐荷力性 |
Research Abstract |
本研究は,鋼道路橋RC床版の施工の合理化・省力化対策の実現のために、RPC埋設型枠とRC床版の合成構造を提案し、施工の合理化・省力化、環境保全を目的としたシステムを構築するものである。RPC埋設型枠の付着面に凹型として凹部にRC床版コンクリートが挿入され一体性を確保する構造を採用した。しかし、RPCとRCコンクリートの比率は6:4でり、コンクリートが挿入する面積が少ないことから合成面ではく離が生じた。そこでこの問題を解決すためにRPC埋設型枠の付着面を凸型とし、RPCとコンクリートの比率を4:6とする構造を提案した。これは合成面が曲げ引張を受け、RC床版コンクリートとRPC埋設型枠とで弾性係数や引張強度の差により「ずれ」、すなわち一面せん断破壊となりはく離が生じた。改善し凸型はコンクリートが挿入される部分を60%とすることで、コンクリートが挿入される面のせん断強度が向上される。静荷重実験および走行荷重実験の結果では、凸型とすることではく離の防止が可能となり、破壊時にはRPC埋設型枠が引張破壊した。次に、RPC埋設型枠は工場で製作し、現地で組みあわせすることから、埋設型枠と埋設型枠の接合部が弱点となる。そこでこの構造として(1)埋設型枠の接合部にφ30mmのコアを設け直接コンクリートを挿入し、一体構造とする方法、(2)φ30mmのコアにRPC材で製作した円柱、(3)鋼棒を挿入する方法で試験体を製作した。走行荷重実験を行った結果、耐荷力は(3)鋼棒、(2)RPC材、(1)直接コンクリートを挿入する順となった。したがって、埋設型枠との接合部には同一材料で製作したRPC材を用いることを提案する。 以上より、RPC埋設型枠RC床版は、RPC埋設型枠の付着面を凸型とし、埋設型枠と埋設型枠の接合部を重ね継ぎ手構造とし、そとの一部にコアを設け一体性を高めることで実用性を評価することができる。
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Research Products
(2 results)