2007 Fiscal Year Annual Research Report
既設鋼構造部材の残存耐荷性能評価に関する実験的および解析的研究
Project/Area Number |
19560484
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
野上 邦栄 Tokyo Metropolitan University, 大学院・都市環境科学研究科, 准教授 (00094277)
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Keywords | 腐食 / 耐荷力実験 / 最小断面積 / 残存耐荷性能 / 腐食形状計測 |
Research Abstract |
劣化・損傷に伴う鋼橋およびその部材の残存耐力評価方法を確立するためには、(1)腐食した鋼桁おとび部材の腐食形状計測技術の開発し、(2)それら腐食鋼部材の終局強度特性の把握、(3)耐荷力低下を最も精度良く評価できる腐食パラメータ因子を実験的および解析的に明らかにする必要がある。本年度は、以下について検討した. (1)腐食鋼圧縮部材(銚子大橋撤去上・下横構、横支材)の腐食表面形状および残存板厚計測 ・対象試験体は,長さ2400mm×高さ200mm×幅180mmのH形状溶接部材(細長比57)および長さ1500mm×高さ100mm×幅180mmのT形状溶接部材である.健全板厚は9mmである. ・腐食形状は,現有設備である『表面粗さ計測装置』において,一部狭隘部分を計測するために,レーザ変位計ヘッドを小型のものに変更することで,さらに効率よく計測を可能にした ・計測データにより残存板厚、最小断面積を算出するとともに腐食要因パラメータ因子を提示した. (2)下横構部材の圧縮実験 ・両端単純支持されたT断面部材の残存圧縮耐荷力実験を実施した.また、残留応力をひずみ法を用いて計測した. ・残存耐荷力の実験結果と腐食形態の関係、さらに実験結果と残存板厚や最小断面積の関係について明らかにした.現在のところ、最小断面積を用いた最大断面欠損率を用いることにより残存耐荷力との間に線形相関が成り立つことが明らかになった.
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Research Products
(8 results)