2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560497
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
赤木 寛一 Waseda University, 理工学術院, 教授 (30150965)
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Keywords | 社会基盤マネジメント / 維持管理工学 / トンネル / 公会計 |
Research Abstract |
わが国のインフラ設備の整備は、そのほとんどが高度経済成長期に行われたものであり、現在に至るまで蓄積されたその膨大なストックは、国民の便利な生活を支えるうえで欠かすことのできないものとなっている。しかし、このストックは今後急速な老朽化が懸念され、その維持管理に必要な費用は将来増加することが予想されることから、より効率的な管理運営システムの構築が課題となっている。このような状況下において、インフラ設備のストックを「資産」(アセット)とみなし、資産管理の視点から効率的に管理運営する手法が近年注目されている。 本研究では、維持管理システム構築の一例として電気通信ネットワーク地下トンネルを取り上げ、トンネル点検調査資料をもとにアセットマネジメント的手法のひとつとしてマルコフ決定過程を用いた数値シミュレーション解析をおこなった。 得られた結果を要約すると以下のとおりである。 1)推移確率行列の利用と健全度指標を用いることで、設備の劣化状況を的確に把握することができる。 2)対象トンネルの地域別劣化状況を把握し、健全度9.5を修繕実施目標とする基準を設定することで、維持管理シナリオは一意的に求まる。 3)個別設備に着目した維持管理を実施していくことで、年度ごとの投資計画における設備の修繕投資費用を合理的に決定することができる。
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