2008 Fiscal Year Annual Research Report
災害リスクを含む様々な費用と便益の統合的評価に基づく道路網アセットマネジメント
Project/Area Number |
19560533
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
高木 朗義 Gifu University, 工学部, 教授 (30322134)
|
Keywords | アセットマネジメント / プロジェクト評価 / 災害リスク / リスクマネジメント / 維持管理 / コンジョイント分析 / 社会的費用 / 費用便益分析 |
Research Abstract |
安全性・利便性・快適性を統一的・総合的に評価した道路ネットワークのアセットマネジメントシステムを構築することを目標として,災害リスクを含めた社会的費用,利用者便益,外部(不)経済効果などをライフサイクルコスト(LCC)として体系化するとともに,実際のデータに基づく定量的評価手法を開発し,道路網アセットマネジメントに関する方法論について検討を行った. 1. 災害リスクを含む社会的費用を考慮したLCCの定量的評価手法の開発 岐阜県の橋梁,舗装,斜面に関する実際の点検データ,および県民に対して実施したアンケート調査によって得られたデータに基づき,災害リスク,補修費用,利便性・安全性・快適性に関するユーザーコスト,環境負荷に関するコストをLCCの構成要素とし,定量的評価手法を開発した. 2. 道路網アセットマネジメント手法の検討 道路網アセットマネジメント手法として,1.で開発したLCCの定量的評価手法に基づき,各期の予算制約を満足するという下,道路ネットワーク全体でLCCが最小となる橋梁の補修タイミング,および舗装の維持管理レベルについて検討した. 3. 道路網アセットマネジメントシステムの構築 岐阜市周辺の道路網を対象に,プロトタイプとしての道路網アセットマネジメントシステムを構築した.なお,本システムでは,岐阜県と岐阜市が管理する42個の道路橋梁,および約56km(観測地点数は506地点)の道路舗装のうち6路線を管理対象としている.
|
Research Products
(3 results)