2009 Fiscal Year Annual Research Report
地名案内情報を記載した地図と案内標識との併用による道路網の案内誘導効果
Project/Area Number |
19560537
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
外井 哲志 Kyushu University, 工学研究院, 准教授 (20201650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶田 佳孝 九州大学, 工学研究院, 助教 (30284532)
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Keywords | 道路交通 / 案内標識 / ネットワーク / シミュレータ / 地図 |
Research Abstract |
道路案内標識で表示される地名を運転者が情報として十分に利用するためには,案内標識の情報を記載した地図を用いて自らが経路と地名の関係を事前に学習しておく必要がある.また,この地図を利用することで,案内標識が設置された経路を選定するなど,地図と連携した案内標識の積極的活用が可能になる.本研究では,こうした観点からシミュレータを用いた室内実験によって,案内標識情報を記載した地図を用いた事前学習の効果を分析した.本年度は,19年度に作成したシミュレータ,標識情報を記載した地図を用い,20年度に作成した実験計画に基づいて、次の3ケースの模擬実験を行った. ケース1:現状を想定し,案内標識情報が記載されていない地図を用いる. ケース2:案内標識に用いられる地名の場所を示した地図を用いる. ケース3:案内標識が設置されている交差点の流入部ごとにその案内内容を記載した地図を用いる. 実験は,1)指示書と地図の配布,2)予定経路およびその際に利用した情報の記入,3)個人番号・出発地・目的地・最初のリンク番号の入力,4)目的地に向かって進路を選択しながら走行,5)目的地到着,6)実験終了後のアンケート記入の順であり,2)~6)を実験ケース毎に繰り返す. 実験の結果,案内標識の情報とその位置を地図に示すことによって,(1)案内標識そのもの,あるいは標識の表示内容を交差点同定の目印として利用する傾向が強まること,(2)地名・方向情報の利用が効果的になり,完走率が高まったこと,また,(3)予定経路を逸脱した被験者は,不安の中で走行していることが推測されることなどが明らかとなった.
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Research Products
(2 results)