2008 Fiscal Year Annual Research Report
3次元都市モデルを活用する防災まちづくり支援システムの開発
Project/Area Number |
19560542
|
Research Institution | Gifu Keizai University |
Principal Investigator |
杉原 健一 Gifu Keizai University, 経営学部, 教授 (80259267)
|
Keywords | 防災まちづくり支援システム / 3次元ハザードマップ / 3次元都市モデル / 自動生成 / 3次元CG / GIS(地理情報システム) / 道路閉塞シミュレーション / 3次元建物モデル |
Research Abstract |
【研究の目的】 地域防災力を高めるための啓発材料としてハザードマップの普及が急務である。しかし、現状のメッシュ地図形式のハザードマップのみではリアリティーに乏しく、起こりうる災害状況を思い浮かべるのは困難である。そこで、災害イメージを具体的に実感できるリアルで詳細な「3次元ハザードマップ」となる、災害状況を再現している3次元都市モデルを作成し、地域防災力向上に役立てる。具体的には、「3次元モデル」の構成要素となる「倒壊、傾斜した建物や電柱、ブロック塀」等の3次元モデリングを行う。但し、現状では、この3次元ハザードマップを製作するには、3次元CGソフトを用いて、手作業にて、多大の労力と時間をかけ、3次元CGを作成する必要があり、製作を断念したり、予算超過に陥ることになる。本研究では、これまでの研究成果(3次元都市モデル自動生成システム)を発展させ建物倒壊、道路閉塞等の3次元シミュレーションできる「防災まちづくり支援システム」を開発することを目的とする。 【研究実施計画】 本年度の研究実施計画として、「震災による道路閉塞の状況を3次元シミュレーションするために、倒壊、傾斜した建物や電柱、砕かれたブロック塀等のモデリングを行う。このために、建物の耐震上の構造や建物規模、築年数に応じて、建物倒壊のパターンを類型化し、倒壊建物の3次元モデリングを行う。」などとした。 【研究成果】 建物の3次元モデリングでは、これまでの研究成果「3次元建物モデルの自動生成」のプログラムを発展させて、プログラム開発を行った。 本年度の研究成果として、(1)道路閉塞の状況をシミュレートするために、傾斜した建物や電信柱の自動生成。(2)3次元建物モデルの自動生成の基礎技術として建物境界線に対する処理で改良。(3)多様な形態である建物を自動生成するため電子地図上の多重建物境界線からの3次元建物モデルの自動生成。これらの研究成果は、3次元建物モデルが主要な構成物である「3次元ハザードマップ」を構築するための基礎となる重要な研究成果である。
|
Research Products
(10 results)