2007 Fiscal Year Annual Research Report
環境勘定統合型地域間SAMの構築と応用一般均衡モデルによる政策分析
Project/Area Number |
19560543
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
石川 良文 Nanzan University, 総合政策学部, 准教授 (20329577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 淳司 鳥取大学, 工学部, 准教授 (60262747)
上田 孝行 東京大学, 工学系研究科, 教授 (20232754)
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Keywords | 社会会計表 / 産業連関表 / 応用一般均衡モデル / 政策分析 / 地域間格差 / 環境経済統合勘定 |
Research Abstract |
本研究は、地域環境SAMを作成する手法を構築することを主要な目的としており、第一年次目の研究として、単一地域を対象とした地域環境SAMの作成手法を検討した。 地域SAMに関する先行研究は、ほぼ十分なものが揃い、国レベルから農山村レベルの地域SAMの開発状況とその作成手法をまとめた。この分析から、今後構築する地域環境SAMのフレームを考察することができた。 今年度は、単一地域、複数地域の環境SAMのそれぞれを作成する手法を検討したが、複数地域のSAM作成においては、交易データをどのように入手するかという課題が残った。 マトリクスバランス手法としては、BF法と修正RAS法の二つの手法の違いを検討し、修正RAS法でも誤差の小さく調整できることがわかった。この検討は、実際の地域において地域環境SAMを構築する際に必要となる。 また、環境ファクターをどのように入れるかを検討した。環境ファクターは、金額ベースと物質ベースのいずれかで記載することになるが、ここでは、オランダNAMEAに基づき、特に物質ベースでの検討を行った。 一方、CGEの構築は、次年度に行う予定であったが、SAMフレームと併行した見当が効率的であるとの見地から、災害、交通に着目した応用一般均衡モデルの検討を行った。
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