2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560548
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
小宮 一仁 Chiba Institute of Technology, 工学部, 教授 (30234884)
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Keywords | 大深度地下 / 環境 / 地下水 / 間隙水圧 / 有限要素法 |
Research Abstract |
千葉工業大学津田沼校地内(千葉県習志野市)の観測孔において,地下80m,402m及び403mの深度の間隙水圧を10分間隔で経時観測した.観測結果より間隙水圧には,地下80mでは約0.03〜0.04MPa,地下402mでは約0.01MPaの最大年較差の季節変動があることが明らかになった.この間隙水圧の季節変動は,観測地点周辺地域の揚水によって発生していると考えられるので,千葉県内の揚水及び地質データを収集し、年平均間隙水圧と年揚水量の相関係数から大深度地下の間隙水圧に影響を与える揚水地点の範囲を特定した.その結果,地下80mには船橋市と市川市の揚水が,また地下402mには柏市の揚水が影響していることが明らかになった.これにより,研究初年度の主目的である,大深度地下間隙水圧挙動に影響を与える駆動力としての揚水の範囲が特定できた.この成果は,本研究の目的である大深度地下水挙動解明のための力学モデルの精度検証に寄与する.すなわち,平成20年度の研究目的である,間隙水圧挙動に影響を与える揚水地点の揚水量を外力とした解析を行い,観測地点の大深度地下間隙水圧挙動の観測結果と解析結果の比較・分析から力学モデルを構築するための基礎データが得られた.海外共同研究者は,英国における大深度地下建設工事における間隙水圧挙動のデータを収集した.これらのデータは,大深度地下水挙動の力学モデルを観測地点以外の地盤に適用するためのデータとして用いられる.平成19年度の研究で得られた知見は,同年度開催の2つの学会で既に発表し,平成20年度開催の2つの学会発表に投稿済みである.
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Research Products
(2 results)