2008 Fiscal Year Annual Research Report
首都圏から輸送される大気汚染物質が利根川源流域の窒素飽和現象に及ぼす影響解析
Project/Area Number |
19560556
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Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
青井 透 Gunma National College of Technology, 環境都市工学科, 教授 (90270222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮里 直樹 群馬工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教 (00435413)
川上 智則 富山県立大学, 短期大学部・環境システム工学科, 教授 (10249146)
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Keywords | 土木環境システム / 水資源 / 窒素飽和 / ノンポイント汚染 / 利根川 |
Research Abstract |
利根川水系湯桧曽川、烏川水系碓氷川支流中木川両流域での、降雨量連続測定と水質測定は、計測を開始して2年弱となり、データの整理が進んだ。また各河川の流量測定については、湯桧曽川に設置した水位センサーが順調に稼働しているので、先日融雪を待ってデータを回収できた。また中木川では、流量計測を実施している安中市水道局から流量データを入手して、窒素降下量と流出量を計算したところ、降下量より流出量のほうが多いことが確実となり、窒素飽和現象の可能性が高くなってきた。また昨年度から増設したダム上の降雨測定も順調に進み、平野部に近いダム上の降雨中窒素濃度は必ず、当初設置の観測点よりも高い値を示すことがわかった。次に湯桧曽川計測点では、冬期間の降雪量(降雨換算量)の計測ができなかった問題点を、唯一有人観測を実施している矢木沢ダム管理事務所より冬季降雨量データを受領して解析を進めている。これらの検討結果については、すでに水環境学会で発表済みである。来年度は最終年度であるので、引き続き検討を進めてゆく。
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Research Products
(1 results)