2007 Fiscal Year Annual Research Report
浄水プロセスにおける過塩素酸の生成機構の解明とリスク管理に関する研究
Project/Area Number |
19560557
|
Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
浅見 真理 National Institute of Public Health, 水道工学部, 室長 (90260265)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 浩司 国立保健医療科学院, 水道工学部, 研究員 (60370946)
|
Keywords | 上下水道 / 過塩素酸 / 塩素酸 / 次亜塩素酸ナトリウム |
Research Abstract |
1:ハロゲン酸等の測定方法の検討 イオンクロマトグラフタンデム質量分析計(IC/MS/MS)を用いたハロゲン酸の分析方法として、ハロ酢酸、亜塩素酸、塩素酸、臭素酸、過塩素酸の一斉分析方法を開発し、共存イオンの影響を考察した。 2:塩素処理等による過塩素酸生成特性の把握 浄水プロセスで用いられる次亜塩素酸ナトリウム水溶液中で次亜塩素酸の劣化に伴い、塩素酸濃度が大幅に上昇し、その反応に伴い過塩素酸が生成することを明らかにした。塩素酸の生成は次亜塩素酸の不均化反応による生成理論値とよく一致すること、過塩素酸の生成は塩素酸の更なる酸化に起因する可能性があることなどを明らかにした。また、生成次亜塩素酸ナトリウム溶液中で過塩素酸濃度が高くなる場合があることを明らかにした。 3:塩素酸・過塩素酸の実態把握と相互関係に関する考察 国内の水道水等を対象に塩素酸・過塩素酸濃度の調査を行い、それらの濃度の相互関係について考察を行った。塩素酸は工場排水による影響がある場合もあるが、大部分は浄水工程で用いられる次亜塩素酸ナトリウム中の不純物に起因すること、過塩素酸は工場排水による影響が主であることを明らかにした。
|
Research Products
(5 results)