2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560581
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
岡田 章 Nihon University, 理工学部, 教授 (90224005)
|
Keywords | 人力建設 / 仮設シェルター / 防災 / アルミニウム / 膜材 |
Research Abstract |
避難時又はイベント時に、人力を用いた短時間建設が可能な新しいタイプの仮設シェルターのシステムを提案し、その実用化に向けてシステムの安全性や室内環境に対する検討を進めることを目的として研究を行っている。本年度の研究テーマを以下に示す。 (1)本研究テーマに関する技術的、社会的な事例調査と現状分析(2)安全性と居住性に優れた避難用シェルターに関する要求機能の分析、整理(3)具体的な問題点の抽出と研究方法の検討(11)プロトタイプの問題点の整理(12)改善プロトタイプの試作(13)施工方法の検証(14)仕上げ材の要求性能の把握とディテールの検討(15)仕上げ材のプロトタイプへの適用および検証(16)改善モデルにおける構造・環境実験、数値解析による検証(17)繰り返し利用における問題点の把握 本年度は、昨年度十分実施できなかった(1)〜(3)のテーマに加え、(11)試作を通じて問題点の整理・分析を行い、再度改善されたプロトタイプの3種類の提案、試作を行い(12)、施工方法の検証も行った(13)。3種類の具体的な形状とシステムは、「半球型の単層ドーム形状のシェルター」、「展開システムを利用した箱型シェルター」、「木材の初期曲げを利用したプリベンディング・シェルター」である。またそれぞれ施工方法を勘案したディテールの検証も行った。(14)。なお、(15)〜(17)の検証、把握に関しては十分に実施されたとは評価できないため、次年度も引き続き実施する予定である。ただし、仮設としての要求機能の整理より(16)のうち、環境実験の必要性と緊急性が高くないと分析されたため、今後割愛する方向で考えている。
|