2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560581
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
岡田 章 Nihon University, 理工学部, 教授 (90224005)
|
Keywords | 人力建設 / 仮設シェルター / 防災 / アルミニウム / 膜材 |
Research Abstract |
避難時又はイベント時に、人力を用いた短時間建設が可能な新しいタイプの仮設シェルターのシステムを提案し、その実用化に向けてシステムの安全性や室内環境に対する検討を進めることを目的として研究を行っている。本年度の研究テーマを以下に示す。 (15)仕上げ材のプロトタイプへの適用および検証(16)改善モデルにおける構造・環境実験、数値解析による検証(17)繰り返し利用における問題点の把握(18)プロタイプのテストビルディング、施工マニュアルの作成(19)イベント空間への適用性の拡大やコストダウンの検討(20)研究成果のまとめ 本年度は、昨年度十分実施できなかった(15)~(17)のテーマに加え、(18)プロタイプのテストビルディングを通して施工マニュアルの作成などを行った。また、イベント空間への適用性の拡大(20)を目指して、仮設シェルターとしての適用性が非常に高いシザーズ構造で用いられるケーブル材の張力のばらつきを考慮した設計・施工手法について、キューブ型のシザーズ構造を対象に強風時の終局耐力に関する検討を行った。また検討結果より施工時の張力管理のあり方やディテールなどの見直しに伴うコストダウンの可能性も把握された。最後に、これまでの研究成果のまとめとして、開発してきた複数の人力建設が可能な仮設シェルターについて、面積、体積、部材数、収容人数、仕事量、施工性、生産性、意匠性、安全性、等の指標により各シェルターの性能評価を定量的に行い、研究成果としてまとめた。
|