2008 Fiscal Year Annual Research Report
竜巻などの突風による構造物の内圧変動を考慮した強風災害発生メカニズムの解明
Project/Area Number |
19560584
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
松井 正宏 Tokyo Polytechnic University, 工学部, 教授 (60350576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 幸雄 東京工芸大学, 工学部, 教授 (70163699)
吉田 昭仁 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (90329219)
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Keywords | 屋根ふき材 / 風荷重 / 内圧 / 飛散物 / リアルタイム / 風力センサー / 電磁石 / 風向 |
Research Abstract |
建築物の内圧に関する風洞実験結果を分析し,内圧の特性について,その非定常性,室内空間の空気力学的抵抗等の影響について明らかにした。特に大きな室内容積を有し,比較的大きな卓越した外部に面した開口が一つ存在する場合には,内圧の振動が見られた。これらの状況を国際会議にて論文発表した。また,内圧の影響により屋根ふき材が飛散する状況を再現することにできる実験システムを開発した。平成19年度にその要素技術として開発された電磁石とロードセルを組み合わせ,PCにより作用する風力の計測と電磁石の動作をリアルタイムに制御するシステムを複数(4台)組み合わせて,切妻屋根飛散の風洞実験を実施した。と建築物本体との結合力を正確に反映でき,かつ設定した荷重が作用した場合に当該部材との結合が切れる状況を再現することに成功した。この実験システムを用いることにより,屋根部に作用する風荷重を計測しつつ,想定される屋根部材の結合力を超える荷重が作用した瞬間に,結合を解除し,屋根が飛散する状況を再現した。風圧力の分布が異なると,屋根ふき材を支持している部材に作用する風荷重が変化し,風向による違いなども把握することができることが明らかになった。
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