2007 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツの人口減少地域における商業プロジェクトと計画の動向に関する研究
Project/Area Number |
19560606
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
阿部 成治 Fukushima University, 人間発達文化学類, 教授 (50044566)
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Keywords | 大型店 / 近隣供給 / 中心市街地活性化 / ドイツ / 人口減少 / 土地利用計画 |
Research Abstract |
計画に沿い、ルール地方を主たる対象として研究を進めている。具体的には、以下のとおりである。 ・研究対象とするドイツの大規模な商業プロジェクトとして、エッセンのリンベッカー広場、デュイスブルクのフォーラム、およびドルトムントのティア跡地開発の3つを選定し、これらに関して資料収集を進めると同時に、現地を訪問して状況を視察してきた。リンベッカー広場は2008年3月に南半分がオープンし、フォーラムは2008年中にも完成し、ティア跡地は議会で議論されているところと、進行段階は異なるが、本研究の期間内にはいずれも一定の評価が可能であると思われる。新聞記事の日本語への翻訳も、これら3プロジェクトに関する情報を中心として進めている。 ・今後の高齢化社会において重要になるのが、近隣供給の扱いである。そこで、上記3都市を中心に新聞情報の収集に努めた結果、デュイスブルクの情報が多いことがわかったので、ここを重点に資料収集を進めている。 ・商業プロジェクトをとりまく環境として重要なのが、人口の動向である。そこで、土地利用計画(Fプラン)で人口減少がどのように扱われているかに関し、新規住宅用地算定と小規模集落の扱いをまとめ、わが国と比較して柔軟に対処されていることを都市計画報告集に発表した。 ・わが国においても、改正された中心市街地活性化法の下での取り組みが開始されている。そこで、第1号の認定都市であり、コンパクト都市としても注目されている青森市を訪問し、中心市街地活性化の状況と、郊外の浜田地区における店舗の集積状況を視察した。
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