2008 Fiscal Year Annual Research Report
PPPによる大学と地域の統合的居住環境計画・マネジメント手法に関する研究
Project/Area Number |
19560614
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小松 尚 Nagoya University, 環境学研究科, 准教授 (80242840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小篠 隆生 北海道大学, 工学研究科, 准教授 (00250473)
鶴崎 直樹 九州大学, 人間環境研究院, 准教授 (20264096)
倉田 直道 工学院大学, 工学部, 教授 (40327721)
斎尾 直子 筑波大学, システム情報工学研究科, 准教授 (80282862)
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Keywords | 公民パートナーシップ / 大学 / 地域 / 居住環境 / 計画 / マネジメント |
Research Abstract |
(1)これまでの研究成果をまとめて『地域と大学の共創まちづくり』を発刊した。本科研費との関連では、小松が地域と大学の連携まちづくりに対する視点(第1章)、米国ペンシルバニア大学と周辺地域のまちづくり主体が連携して実施している大学街地区の住環境改善事業(2-5)について論じた。また小篠が英国における大学のキャンパス整備と連動した都心居住環境の整備計画(4-3)、鶴崎がワシントン大学の自然環境との共生をはかるマネジメント手法(3-2)、斎尾が農山村エリアの課題解決に向けた人材育成(5-2)について論じ、地域の住環境とともに生活の質を向上させる上で果たし得る大学の役割を具体的に指摘した。 (2)地域の里山でもあるキャンパス緑地を地域と大学が協働して保全、活用活動を実施している金沢大学の事例分析を継続し、地域組織と大学の関係づくりの過程を明らかにした。 (3)留学生30万人計画をふまえて、市人口に占める留学生比率が高く、留学生との共生を目指したまちづくり活動とその仕組みづくりが進められている別府市の取り組みを分析した。留学生と共生する地域づくりにおいて、住居提供ともに生活支援、地域住民との交流、就業支援という4つの視点が重要であること、またこれを推し進めるために構築された留学生と地域組織や市民をつなぐマッチングシステムの成果と課題が明らかになった。 (4)元気で知的関心の高い高齢者の生活の質を保障する上で、知的サービス機関としての大学の役割について考察すべく、米国における大学連携型リタイアメントコミュニティの設立発起者、立地・空間、地域組織との連携形態について基礎的な資料収集と分析を行った。 (5)ベルリン工科大学、シュトゥットガルト大学、ミュンヘン工科大学、トリノ工科大学を訪問し、キャンパスと地域空間の総合的な計画、マネジメントの手法について資料収集と担当者との意見交換を行った。
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Research Products
(9 results)