2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者居住施設におけるプレイス・アタッチメントと環境行動
Project/Area Number |
19560625
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Research Institution | Maebashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
古賀 紀江 Maebashi Institute of Technology, 工学部, 准教授 (10295454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 ゆりか 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20251324)
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Keywords | プレイスアタッチメント / 高齢者居住施設 / 場所の印象評価 / 環境行動 / ビデオ視聴実験 / 居住年数 |
Research Abstract |
1.場所の印象評価実験手法に関する検討プレイス・アタッチメントに影響を与える要素として「場所の印象」について、昨年に引き続き、食事の場所の印象評価に関する検討を行った。(1)前年度、高齢者居住施設における食事場所の印象評価の第三者による評価と検討・分析を行った。この結果を環境行動研究の国際会議(IAPS・ローマ)で発表し、意見を交換した。(2)発表時の議論をもとに、評価対象である場面のビデオの提示方法を、個別自由操作によるビデオ視聴と、一斉に一度だけのビデオ視聴とした場合の印象評価傾向に本質的な違いが見られないことを検証し、データの信頼性を実証した(教育シンポジウムで発表)。2.居住年数と環境行動住みなれた地域にいることが環境行動やプレイス・アタッチメントとどのような関係を持つのかを考察した。古くからの街の区画と新しい区画とが隣接混在している前橋の上佐鳥地区で、地域に古くから住む高齢者群と、新規移住者群を対象に、地域内における環境行動(施設利用、近所づきあい等)についてインタビュー調査を行った。古くからの居住者は未整理地区を中心に面的な環境行動の広がりがあるのに対し、新規移住者は整理済区内の目的の場所での「点的」環境行動が中心であった。居住年数によって愛着のある場所の分布が異なることが予測された。3.プレイス・アタッチメント評価シートの作成高齢者居住施設で用いるプレイス・アタッチメント評価シートを作成、試用・検討を行い確定版とした。4.施設の種別とプレイス・アタッチメントに関する検討居住、または滞在する施設の種類(介護老人福祉施設、ショートスティ、特殊なコンセプトを持った病院(たとえばホテル仕様)など)と利用者の抱くプレイス・アタッチメントの関連の考察のため、施設選定の予備調査を行った。(2月実施).
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Research Products
(3 results)