2008 Fiscal Year Annual Research Report
建築プログラミングにおける設計課題の統合化を支援する問題発見型CMSの開発
Project/Area Number |
19560637
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小松 喜一郎 Ritsumeikan University, 理工学部, 講師 (30308340)
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Keywords | 建築プログラミング / プロジェクトマネジメント / CMS |
Research Abstract |
研究の最終年度である本年度は、前年度の成果を踏まえ、建築企画計画におけるコンテンツ形成実態の分析、分析結果に基づく建築企画支援モデルの設計、および、Webベースの建築企画支援システムの構築と検証を行った。 コンテンツ形成実態の分析については、建築プログラミングによる合理的な企画計画の適用が有効な庁舎建築の企画を対象とし、公募プロポーザルによる設計者選定段階での発注側の要望文書および提案側の提出文書について、企画支援モデル設計の要件となる文書構造や記載項目についての分析を行った。企画支援モデルについては、建築企画段階の検討事項をメタコンテンツとして細分化して登録管理し、異なる用途やフェイズにおいて柔軟に再利用再構築が可能とする当初の構想に沿って、前出の実態分析の成果を盛り込むことで、実用実態に即したメタコンテンツの分類整理と統合利用のフレームの備えた建築プログラミング支援モデルの構築を行った。このモデルを実装した建築企画支援システムの構築を、Webベースのコンテンツマネジメント型のシステムとしてメタコンテンツ運用のプラットフォームを作成することで実現し、被験者を対象とした模擬企画作業への本システムの適用を通じて、システムの有効性とユーザビリティの検証を行った。 以上の成果は、建築企画計画分野で建築プログラミング等の手法として経験やノウハウの外在化と共有が試みられてきた成果を、ICTを活用した情報マネジメント手法を援用して発展させる立場において、今後必要となる社会環境の構築更新のための適切な発注者支援に寄与する、基礎的な知見として活用が可能なものと考える。
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Research Products
(1 results)