2009 Fiscal Year Annual Research Report
重層的構成を有する都心公共空間のGISを応用した分析
Project/Area Number |
19560638
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
PERRY 史子 Osaka Sangyo University, 工学部, 准教授 (10238719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 和彦 大阪産業大学, 工学部, 教授 (20026305)
福井 義員 大阪産業大学, 工学部, 講師 (80268284)
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Keywords | 都市公共空間 / 歩行者空間 / 重層的構成 / GIS / urban interior / 空間構成 |
Research Abstract |
20年度に引き続き、重層的な空間構成を有する都心公共空間、特に、アーバン・インテリアの空間構成の実態を明らかにすることを目的として、地表、空中、地下という立体的なレベルも含めて重層的な空間を有するアーバン・インテリアを研究対象として実態調査を行い、空間構成の分析を行った。 1.東京駅周辺、東京ミッドタウンにおいて、重層的構成を有する都心公共空間、アーバン・インテリアに関する現地調査を行い、実態調査の充実を図った。そして現地調査で収集した資料に基づいて、横浜みなとみらい21地区、汐留エリア、JR東京駅周辺エリア、東京ミッドタウンエリア、JR大阪駅周辺エリアにおける、都市空間の中でのアーバン・インテリアの分布、そのネットワークと結節空間、空間の通過性と滞留性について考察した。重層的な空間構成における共有空間(吹き抜け空間)の位置付け、道路との関わり等、その空間特性が明らかになった。 2.次に調査対象エリアのアーバン・インテリア空間をあるまとまりのある単位空間に分節化し、個々の分節空間の空間形態のダイアグラムを作成し、空間形態の類型化を図った。多様な空間的様態の実態が明らかになり、それらを基に、空間の重層的構成や囲まれ方、その素材と視覚的広がり、ベンチや植栽等の空間演出装置の分布について考察し、アーバン・インテリアの空間的特徴を見出した。 3.上記、1,2の分析にGIS応用すると共に、GISの2次元的表現、3次元的表現の各々の特徴を生かし、人々にわかりやすいアーバン・インテリアの重層的空間情報表示に対する取り組みを進め、そのためのシステムを構築した。
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