2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560671
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
ALOK Singh National Institute for Materials Science, 新構造材料センター, 主幹研究員 (60354213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
染川 英俊 独立行政法人物質・材料研究機構, 新構造材料センター, 研究員 (50391222)
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Keywords | 準結晶 / 構造解析 / 界面 / 溶融 / 凝固 / 透過型電子顕微鏡 / 示差熱分析:DSC |
Research Abstract |
Al-Cu-Fe-X(X=Pb,BiまたはSn)合金を急冷凝固法により作製し、溶解・凝固挙動を示差熱分析ならびに透過電子顕微鏡を用いて調査・検討した。Biを添加した場合、Bi含有粒子は、アルミニウム母相とファセット状界面を呈するか、または(10-14)、{11-20}、{01-15}、{0006}、{11-231}、{02-21}、{20-22}面が五回転または二回転準結晶粒子相との界面で良い結合状態を示した。また、Bi含有粒子の最密面である{01-12}は準結晶粒子相と良い結合状態であった。さらに、これらの粒子は、準結晶相とエピタキシャル界面を形成するため、加熱現象を示した。Biと準結晶相との凝固時の生成接触角度は、22°および40-41°と見積もられた。 Sn添加もBiと同様に、Snの最密面である{200}、{101}、{211}、{220}面が五回転または二回転準結晶粒子相との界面で良い結合状態を示した。また、それぞれの接触界面における界面エネルギーが異なるため、単一の凝固挙動ではなく、複数の凝固挙動が観察された。その時の接触角度は、11.5°、13.5°、15°であった。 添加元素により、界面構造ならびに凝固挙動に影響を及ぼすことが分かった。また、本年度得られた研究成果は、TMS annual meetingにおいて、2件発表済である。
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