2008 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内情報経路を標的としたハイスループット型リン酸化タンパク質分離材料の創製
Project/Area Number |
19560760
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
上江洲 一也 The University of Kitakyushu, 国際環境工学部, 教授 (40253497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 智謙 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (20335699)
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Keywords | リン酸化タンパク質 / W / O / W型界面鋳型重合法 / 金属固定化アフィニティークロマトグラフィー / Zr(IV)イオン / 樹脂孔表面 / リン酸化ペプチド / 孔径 / 溶離条件の最適化 |
Research Abstract |
リン酸基と相互作用の強いZr(IV)イオンに着目し、 W/O/W型界面鋳型重合法を用いて、樹脂孔表面にZr(IV)を固定させた新規金属固定化アフィニティークロマトグラフィー(Zr-Phos IMAC)を調製し、リン酸化タンパク質分離性能評価を行った。電気泳動法を用いたモデルタンパク質(BSA及びβ-Casein)の検出法では、従来のIMACよりもリン酸化タンパク質分離能が高いことが確認された。 マトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI-TOF/MS)を用いたモデルタンパク質の分離評価では、従来のIMACよりも非リン酸化ペプチドの検出を軽減させ、リン酸化ペプチドの検出感度を向上させることに成功した。今後は、モデルタンパク質以外のリン酸基の数および配置の異なるリン酸化タンパク質を、特異的に認識するように、樹脂内の表面構造および孔径を制御した樹脂を充填したカラムにおいて、試料添加条件、カラムの洗浄条件、リン酸化タンパク質の溶離条件等の最適化を検討する必要がある。
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Research Products
(16 results)