可動物体型波浪エネルギー吸収装置の最適設計に関する研究

2007 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 19560799
• Research Institution: Saga University
• Principal Investigator: 豊田 和隆 Saga University, 海洋エネルギー研究センター, 准教授 (10274507)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 永田 修一 佐賀大学, 海洋エネルギー研究センター, 教授 (30404205) ; 今井 康貴 佐賀大学, 海洋エネルギー研究センター, 助教 (90284231)
• Keywords: 波力発電 / 振り子式 / 一次変換効率

Research Abstract

本研究の目標は、優れた発電効率を有する可動物体型の波力発電装置を開発することである。近年の地球温暖化に対する懸念から、多くの自然エネルギーを利用する手法ならびに装置が提案されている。波力発電装置についても国内外め研究者から、さまざまアイディアの装置が考案されている。本研究ではその中から、室蘭工大の近藤教授らによって研究が行なわれた振り子式波力発電装置を基本的な構造とする波力発電装置を対象としている。これまでに行われた研究で、考案された波力発電装置は、優れた一次変換性能を有することがしめされ、さらに着底式から、浮体式として沖合いに係留することで、出力の向上が期待できることが示されている。しかし、浮体式の振り子式波力発電装置の研究では、未だ浮体全体を対象とした詳細は明らかにされておらず、多くの項目について検討する必要がある。そこで本研究では、特に浮体型振り子式波力発電装置の一次変換効率に着目し、この効率を向上させるための手法を実験的にまた数値解析的に明らかにすることを目的としている。
そのために、平成19年度の研究では浮体型振り子式波力発電装置の波浪中での応答を求める基礎式を導出した。現在、導出した基礎式に基づく解析コードを開発中である。