2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19560807
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Research Institution | Yuge National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
岡本 太志 Yuge National College of Maritime Technology, 情報工学科, 教授 (00442476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 邦幸 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (30165807)
多田 光男 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (60141941)
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Keywords | 海洋探査・機器 / 船舶用光源 / 無電極ランプ |
Research Abstract |
1.海洋照明用光源の代表として船舶灯火用光源を取り上げ、現在使用されている白熱電球に対して、無電極ランプ、電球型蛍光灯、LEDの電気特性の比較を行った。当然ながら無電極ランプ、電球型蛍光灯、LEDは電球より総合効率がよく、その中でも長寿命である無電極ランプは経済効果の著しいことが判った。白熱電球60Wに対して、無電極ランプ、電球型蛍光灯、LEDは、点灯回路込みで約12〜14Wで同等の光東が得られる。 2.現在使用されている白熱電球に対して、無電極ランプ、電球型蛍光灯、LEDの光学特性(光度、色度座標等)を瞬間マルチ測定システムで測定をして比較を行った。船舶灯具は、海上衝突予防法に規定する光出力、灯火の色(日本工業規格Z8701の色度図に規定されている)は、無電極ランプ、電球型蛍光灯、LED共に、所定の色フィルターを使用することで満たすことができる。また、色フィルターを用いることなく光源色により、上記の規定の色度座標を満たすことは、LEDは可能であるが、無電極ランプでは、ランプ試作が困難で検討ができなかった。 3.各光源のTHD(入力電流の全高調波歪、Total Harmonic Distortion)は、当然ながら白熱電球は、もっともよいが、電球型蛍光灯、小ワットの無電極ランプは対策が取られていなく、約50%近くの全高調波歪を有しており、船舶灯火として使用する場合には、船舶内の電源容量の負担を考えると対策が望まれる。但し、50ワット以下の無電極ランプでは,対策はされている。 4.政府が温暖化対策として、国内での白熱電球の裂造・販売を数年以内に中止して電球形蛍光灯への切り替えを促すという方針が発表された。従って、白熱電球が主体となっている船舶灯火用光源についても、切り替えが必要となる。そのためには、船舶で使用する特有の技術課題(電子回路部品を使用するので、使用温度範囲が広い、耐湿性、耐候性等の高い品質の確保等)の解消が必要となる。この点は、次年度で検討したい。 5.本補助金によって、本校平成20年度情報工学科卒業生によって研究を行い、卒業論又『海洋照明用新光源点灯システムの開発』としてまとめた。
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Research Products
(1 results)