2007 Fiscal Year Annual Research Report
山岳地域における衛星画像の大気および地形効果の補正に関する研究
Project/Area Number |
19560809
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
飯倉 善和 Hirosaki University, 大学院・理工学研究科, 教授 (30109897)
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Keywords | 3次元画像処理 / 白神山地 / 山崩れ / 雲の高度 / 天空視野要素 / 地形構成要素 / GDL / バーチャルマシーン |
Research Abstract |
1. IDL(対話型のデータ処理・プログラム開発環境)を衛星画像処理に利用する際に必要となる数値標高モデルを利用した3次元画像処理を基本から見直し「IDLと3次元画像処理入門-パソコンで作れる鳥瞰図(共立出版)」にまとめた。 2. 衛星画像や数値標高モデル等を含む白神山地のデータベースを作成し、山崩れの地形的要因の解析を試みた。衛星画像には、ランドサットTMの5月のデータを用い、照返し光や天空光の推定は簡便な方法を用いた。太陽高度の低いデータを利用する場合には、本研究で検討しているより詳細な推定が必要となる。 3. ランドサットTMデータに現れる縞上のノイズをセンサーの応答特性に基づく差分方程式を用いて効率的に除去する方法を開発した。これにより、雲等を含んだデータの定量的な解析の精度が高まることが期待される。 4. 衛星画像を高い精度で幾何補正し、かつセンサの走査角や太陽高度の情報を正確にすることにより、山岳地帯における雲とその影から、雲の高度を推定する合理的な方法を開発した。 5. 開発した地平線や視野域を求めるアルゴリズムから、衛星画像の大気地形効果補正に必要なパラメータである天空視野要素や地形構成要素の計算方法を検討したが、特段に効率的な方法は開発できていない。 6. 大きな計算を行なうために、複数の計算機を利用する可能性を検討した。Mac OS Xに組み込まれているXGRIDについては、IDLのライセンスなどの問題があるため、ライセンスのいらないIDLバーチャルマシンやフリーのソフトであるGDLの利用を検討した。
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Research Products
(5 results)