2009 Fiscal Year Annual Research Report
山岳地域における衛星画像の大気および地形効果の補正に関する研究
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19560809
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
飯倉 善和 Hirosaki University, 大学院・理工学研究科, 教授 (30109897)
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Keywords | 放射伝達モデル / 透過率 / フォートラン / 高速化 / 最良判別関数 / ASTER / PALSAR / 倒れ込み補正 |
Research Abstract |
1.6Sによる放射伝達シミュレーションから補正に必要な透過率を求める方法を、散乱による成分と吸収による成分に分けるなど、より厳密に取り扱えるように改良した。 2.数値標高モデルと衛星画像から照返し光を画素ごとに求めるIDL言語で書かれたプログラム(アルゴリズムとしては高速化を実現したもの)をFortranに移植した。gfortranで最適化を行なって実行したところ、IDLプログラムより20倍ほど高速化できた。この結果、MacPro(Quad-Core Intel Xeon 2.8GHz)で6つのプロセスを同時に動かすことにより、1~2日でサイズが1000x1000の画像の照返し光を求めることが可能となった。 3.地形効果補正の効果を評価する方法として、2つのカテゴリーの最良線形判別関数を導出する際に得られる線形分離度を利用することを考案した。多次元の場合にも、同じ尺度(誤分類率)で比較できることを示した。 4.レベル1BのASTERのデータに対して、開発した幾何補正、大気および地形効果補正を適用した。画像化すると、画素ごとに補正を行った場合の方が平均的な値を用いる場合より、より妥当な結果が得られているのが認識できた。現在、用いるカテゴリーや混合画素の取り扱いなど、3で述べた定量的な評価の適用するための条件を検討している。 5.レベル1.5(地図参照画像)の高分解能モードのPALSARデータの倒れ込み補正アルゴリズムを開発し、SAR画像の地形効果補正方法の検討も開始した。 6.可視・近赤外域の衛星画像の入手や地図との重ね合わせの方法を質問に答える形でまとめた。
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Research Products
(3 results)