2007 Fiscal Year Annual Research Report
焼酎蒸留粕を用いる医薬品・機能性食品および化粧品の開発に向けた基礎究
Project/Area Number |
19560823
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
田上 修 Sojo University, 生物生命学部, 助教 (10343716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上岡 龍一 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (70099076)
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Keywords | 再生利用 / 癌 / 生理活性 / バイオマス |
Research Abstract |
1.焼酎粕固形物は、エタノール抽出操作により抽出物と焼酎粕パウダーに分離された。焼酎粕パウダーは、粉末状で水に溶けやすく、焼酎粕特有の発酵臭がなかった。また、固形物に比べ吸湿性が低いため長期保存が容易であると考えられる。 2.黒米・麦・芋・米の各焼酎粕固形物、抽出物およびパウダーのヒト胃がん(MKN-45)細胞およびヒト肝臓がん(Huh-7)細胞に対する50%細胞増殖抑制濃度(IC_<50>)の測定から、抗腫瘍成分の多くがパウダーに含まれていることが示唆された。また、各焼酎粕パウダーのHuh-7細胞に対する細胞増殖抑制効果は、黒米>麦>芋>米の順となった。 3.米、黒米焼酎粕パウダーの尾静脈投与による急性毒性試験等において、体重変化および体重比器官重量ともに共にコントロールと同等の値となった。また、血液検査及び血液生化学検査においても正常値の範囲内であり、米及び黒米焼酎粕パウダーの高い安全性が確認された。 4.免疫抑制モデルマウスに対する免疫賦活効果について、麦焼酎粕パウダーを投与したマウスは、投与しなかった場合よりも高いIFN-γ産生能を示した。 5.共焦点レーザー顕微鏡による蛍光観察およびフローサイトメーターによるDNA断片化率の測定から、麦焼酎粕パウダーの添加によりヒト肺扁平上皮がん(RERF-LC-AI)細胞にアポトーシスを誘導できることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)