2007 Fiscal Year Annual Research Report
中性子、陽子及び光子入射中高エネルギー核分裂断面積に関する系統性の研究
Project/Area Number |
19560846
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
深堀 智生 Japan Atomic Energy Agency, 原子力基礎工学研究部門, 研究主幹 (50354783)
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Keywords | 解析・評価 / 核分裂 / 断面積 / 中高エネルギー / 中性子 / 陽子 / 光子 / 系統式 |
Research Abstract |
平成19年度には「(1)実験データの調査、データベース作成」を行った。断面積の実験データは、主に文献および核データの実験データベース(EXFOR)より収集した。申性子入射核分裂断面積は、しばしばU-235の核分裂断面積との相対的測定であり、この相対値を核分裂断面積の絶対値に変換するために、以前に応募者が評価したU-235の中性子入射核分裂断面積を使用した。 本研究における経験式を作成するために、収集された断面積データを最初の複合核の励起エネルギーに対する核分裂断面積比の形に変換し、データベース化した。この際、入射粒子が持ち込んだエネルギーを含む最初複合核の励起エネルギー計算には、IAEAが取りまとめている標準核反応モデル入力パラメータライブラリ(RIPL)中に格納されている原子核質量データを用いた。核分裂断面積比を求めるためには、中高エネルギ「領域での全反応断面積の値が系統的に必要となる。中高エネルギー領域での中性子および陽子入射全反応断面積計算に関しては、 実験データの収集を補完するため、中高エネルギー中性子入射核分裂断面積の測定を系統的に行っている米国ロスアラモス国立研究所を訪問し、測定方法に関して討論するとともに、論文では得られない実験データに及ぼす系統的な誤差要因に関して調査した。また、原子力学会などの機会を捉えて、国内の核分裂研究を行っている研究者と議論した。
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