2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19570019
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
遊佐 陽一 Nara Women's University, 理学部, 准教授 (60355641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩口 伸一 奈良女子大学, 理学部, 准教授 (40263420)
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Keywords | 生態学 / 進化 / 遺伝学 / 性決定 / 性比 / 軟体動物 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は,スクミリンゴガイで発見された著しい性比変動が,少数の性決定遺伝子によって生じているという仮説を検証し,その遺伝様式の特定を行うことである。そのために,遺伝学的手法を用いて少数遺伝子による性決定を検証し,性決定機構および性比変動を詳細に解析する。平成21年度は2つの小課題に沿って研究を進めた。 1. 掛け合わせ実験:熊本県熊本市のレンコン田からスクミリンゴガイを採集し,未成熟の個体からペアで飼育し,産卵させた。各ペアから孵化した個体(F1)について4-6個体の雄(全兄弟;full sib)をランダムに選び出し,同一の雌と交配・産卵させた。その孵化貝(F2)を飼育して性比を調べる実験に着手した。しかし,F2で飼育個体の大量死があり,初めから実験をやり直したため,現在までにF2を得るには至っていない。今後も飼育を継続する。 2. DNAマーカーの開発と連鎖解析:Hamiltonら(2002)の方法を改良し、効率的にマイクロサテライト領域を含むDNA断片をクローン化する方法を開発した。この方法により現在までに44のDNA断片を取得し、マイクロサテライト領域(CAA, CAGリピート)を増幅するプライマーのデザインを完了している。これらのプライマーを今後利用し、スクミリンゴガイの親子間での検定を行い、性染色体マーカーとして利用できる領域を選別する。さらにマイクロサテライト領域を含むDNA断片のクローン化を継続し、精度の向上を図る。 なお、本プロジェクトで開発した方法は非常に簡便であるため,他の生物種についても応用が期待される。
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[Presentation] Microbial volatile organic compounds of Aspergillus sp.2009
Author(s)
Takae Takeuchi, Haruna Tanaka, Takahito Suzuki, Shin-ich Iwaguchi, Sachiyo Kaneko, Masato Kiuchi, Masako Iwamatsu, Mamoru Okubo, Takaomi Matsutani, Yoshinori Hosokawa, Yoshio Hashimoto, Haiime Ishitani
Organizer
The 57th ASMS Conference on Mass Spectrometry
Place of Presentation
Philadelphia, USA
Year and Date
2009-06-04
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