2007 Fiscal Year Annual Research Report
植物固有のAS2ファミリータンパク質の分子機能の解析
Project/Area Number |
19570048
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
町田 千代子 Chubu University, 応用生物学部, 教授 (70314060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 晶子 中部大学, 応用生物学部, 講師 (10340209)
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Keywords | シロイヌナズナ / 葉状器官 / ASYMMETRIC LEAVES1 / ASYMMETRIC LEAVES12 / 葉の発生分化 / 左右相称性 / 扁平性 / 茎頂メリステム |
Research Abstract |
分化は、細胞が機能的にその祖先の細胞と異なった性質を獲得する過程である。葉の細胞の分化過程では茎頂メリステムからの何らかのシグナルを受けて、葉の分化因子と多くのクロマチン関連因子が互いに相互作用し、分化状態の維持と継承がなされていると考えられる。我々は、これまでに、シロイヌナズナのAS1とAS2遺伝子が、葉の分化初期過程で、葉の細胞の分化状態を維持しつつ、表側化の極性の確立に関わること、複数の遺伝子発現制御に関与していることを示唆した。AS2は、核内の核小体のまわりの特定の領域に局在すること、また、AS1も核に局在するが、AS2と共に、核小体のまわりの特定の領域に局在することを明らかにした。本年度は、このような核局在に必要な、AS2タンパク質のアミノ酸配列を特定する事を目的として、AS2の欠失、及びアミノ酸置換体にYFPを融合したタンパク質をつくらせるコンストラクトを作製し、シロイヌナズナに導入した。得られた形質転換体の蛍光を観察した結果、このような核局在にはAS2/LOBドメインが必要であること、特に、AS2/LOBドメイン内のC-motifが重要である事が明らかになった。AS2/LOBドメインのうち、特に、C-motif(CX_2CX_6CX_3C)の配列は、シロイヌナズナ以外の植物も含めて極めてよく保存されている。このことから、核内の核小体のまわりの特定の領域に局在することは、AS2ファミリーのメンバーに共通の機能において、重要であると考えられる。
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Research Products
(8 results)