2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト・メチレン葉酸還元酵素のリン酸化と性質に関する研究
Project/Area Number |
19570123
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
山田 和弘 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 特任准教授 (90431973)
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Keywords | 酵素化学 / 栄養化学 |
Research Abstract |
メチレン葉酸還元酵素(MTHFR)はメチオニン・葉酸代謝の接点に位置する酵素で、リン酸化によって代謝調節に重要なアロステリック調節機能を得ることが示唆されている。しかし、MTHFRをリン酸化する酵素(群)については不明である。19年度、本研究では、MTHFRと相互作用するタンパク質の同定を目的とした。さらに、立体構造が不明なMTHFRの結晶化についても検討を行った。 1. ラベルトランスファー法を用いて、MTHFRと相互作用する因子の検索を行った。すなわち、相互作用部位であると考えられるMTHFRの部分配列を明らかにした後、ペプチドを合成し、ラベル化した。これを細胞抽出液と混合し、相互作用する因子(タンパク質)の検出・精製を試みた。この方法では相互作用する因子のシグナルを得ることまでは可能であったが、スケールアップが困難で、目的タンパク質の同定方法としては不向きな方法と判断した。そこで、スケールアップを見据えて、in vivo でMTHFRと相互作用するタンパク質をラベル化する方法の開発を行った。現在までにホルムアルデヒドを架橋剤とすることでMTHFRと相互作用する因子を、再現性よくラベル化することに成功している。 2. MTHFRの立体構造解析を行うために不可欠なタンパク質結晶作成の条件検討を行っているが、現在までに、MTHFRの結晶は得られていない。今後も、様々な結晶化条件を検討する予定である。
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Research Products
(3 results)