2007 Fiscal Year Annual Research Report
酵母における2チオ修飾tRNAと鉄硫黄クラスターへの硫黄分配
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19570140
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| Research Institution | Osaka Medical College |
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Principal Investigator |
中井 由実 Osaka Medical College, 医学部, 講師 (80268193)
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| Keywords | tRNA修飾 / 酵母 / ミトコンドリア / サイトゾル / 鉄硫黄クラスター / システインデスルフラーゼ / 硫黄 / バクテリア |
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| Research Abstract |
本研究は、真核生物における、tRNAや鉄硫黄クラスターなどの含硫分子への硫黄の運搬、分配機構の解明を最終目的としている。申請者らは、真核生物としての材料に酵母を用いて解析を進めている。酵母では、tRNAと鉄硫黄クラスター双方に硫黄原子を供給する共通のシステインデスルフラーゼ(Nfslp)が存在するが、その硫黄分配の機構は不明である。これまでに、申請者らは、酵母サイトゾルの鉄硫黄クラスター形成に関与し、CIAタンパク質群と称される複数のタンパク質がサイトゾルtRNAのチオ修飾に関与することを見いだしているが、本年度は、これらCIAタンパク質群のものに加えて、あらたにこれらとは異なる複数のタンパク質が酵母サイトゾルtRNAの2チオ修飾に関与することを見いだした。現在、これらの新規タンパク質の機能を解析中である。また、これらの新規サイトゾルtRNAチオ修飾関連タンパク質の欠損は、ミトコンドリアtRrgAのチオ修飾に影響を与えないことことを見いだしており、真核生物にはバクテリアの場合とは異なるtRNAのチオ修飾機構が存在することを明らかにした。一方、鉄硫黄クラスター合成の場でもあるミトコンドリアでは鉄硫黄クラスター合成に関わるタンパク質はNfslp以外はミトコンドリアtRNAのチオ修飾には関与しておらず、また、酵母ミトコンドリアでは大腸菌でみられるような硫黄運搬の機構もいまのところ観察されていないが、これについては引き続き、硫黄を供給するNfslpと硫黄付加酵素(Mtulp)を用いてその他のタンパク質の関与を解析中である。
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Research Products
(5 results)
