2007 Fiscal Year Annual Research Report
ルソンメダカを利用したメダカ性決定遺伝子DMYのターゲット遺伝子同定
Project/Area Number |
19570202
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
柴田 直樹 Shinshu University, 理学部, 准教授 (20252059)
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Keywords | 性分化 / 生殖巣 / メダカ / ルソンメダカ / サブトラクティブPCR |
Research Abstract |
メダカ性決定遺伝子DMYのターゲット遺伝子を探索することを目的とし、初期性分化時期のメダカ雄生殖巣領域組織をレーザーダイセクション法により摘出し、この組織にのみ由来するmRNAを用いてcDNAライブラリーを作成した。またメダカと発生様式が良く一致するもののDMYをもたず性分化時期が遅いルソンメダカからも同様の方法でcDNAライブラリーを作成した。この両者を用いてサブトラクティブPCRを行い両者で差があるcDNA由来の断片のみを増幅した。ルソンメダカ由来のライブラリーにはDMY標的遺伝子が含まれていないことになるので、増幅産物には目的とするDMY標的遺伝子が含まれていると考えられる。 このPCR産物を用いてTAクローニング行い、得られたクローンをランダムにシークエンス行い、これまでに約600クローンの配列を得た(継続中)。この中に、標的遺伝子の可能性がある遺伝子の断片として11クローンを識別した。 これらの遺伝子についてRT-PCRにより発現解析を行った。その結果、少なくとも1つの遺伝子については、その発現がメダカ雄特異的であり、さらに初期性分化時期に発現していることが示された。(他の遺伝子についてはPCR条件のさらなる検討が必用である)。この遺伝子断片の配列は、BLST検索では高い相同性を示す遺伝子が見られず、また現在利用可能なメダカゲノム情報の中には含まれていなかった。一方、適切な読み枠でアミノ酸に翻訳した場合停止コドンが含まれないことから、新規未知遺伝子の断片である可能性が高いと考えられる。
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Research Products
(1 results)