2008 Fiscal Year Annual Research Report
ルソンメダカを利用したメダカ性決定遺伝子DMYのターゲット遺伝子同定
Project/Area Number |
19570202
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
柴田 直樹 Shinshu University, 理学部, 准教授 (20252059)
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Keywords | 性分化 / 生殖巣 / メダカ / ルソンメダカ / サブトラクティブPCR |
Research Abstract |
メダカ性決定遺伝子DMYのターゲット遺伝子を探索することを目的とし、初期性分化時期のメダカ雄生殖巣領域組織をレーザーダイセクション法により摘出し、この組織にのみ由来するmRNAを用いてcDNAライブラリーを作成した。またメダカと発生様式が良く一致するもののDMYをもたず性分化時期が遅いルソンメダカからも同様の方法でcDNAライブラリーを作成した。この両者を用いてサブトラクティブPCRを行い両者で差があるcDNA由来の断片のみを増幅した。ルソンメダカ由来のライブラリーにはDMY標的遺伝子が含まれていないことになるので、増幅産物には目的とするDMY標的遺伝子が含まれていると考えられる。 前年度までに600クローンの配列を得ており、今年度さらに500クローン配列を得た。重複を考慮し有力な候補となる11クローンを識別し、RT-PCRを行った結果、性分化直後の孵化0日に雄特異的な発現を示すバンドが得られたが、当初の予測されたサイズとは異なるサイズであった。この原因は不明である。この新たに得られた配列をもとにBLAST検索を行った結果、配列全体としてはホメオドメインを持つevxlと比較的高い相同性を示したが、配列全体にわたり短い相同領域が散在しており、異なる遺伝子と考えられる。メダカゲノム情報からも高い相同性のある領域は得られず、新規未知遺伝子の部分配列である可能性が高い。RACE法による全長配列の決定とin situハイブリダイゼーション法による発現解析を開始したが、年度内に結果を得るまでには至らなかった。
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Research Products
(1 results)