2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19570205
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宿南 知佐 Kyoto University, 再生医科学研究所, 准教授 (60303905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西崎 有利子 京都大学, 再生医科学研究所, 研究員(科学研究) (90378901)
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Keywords | 腱 / 靱帯 / 強靱結合組織 / tenomodulin / chondromodulin-I / 腱細胞 |
Research Abstract |
本研究では、腱・靱帯細胞の分化マーカーであるTenomodulin(TeM)の発現を手がかりにして、腱・靱帯形成、組織構築に関与するシグナル分子のネットワークの実体を解明し、腱・靱帯細胞分化誘導システムを確立することを目指している。平成19年度は、これまでに腱・靱帯の形成過程で発現することが報告されている転写因子や分泌因子がニワトリ腱細胞のTeMの遺伝子発現レベルに及ぼす影響を解析した。その結果、TGF-βスーパーファミリーの因子であるGDF5、GDF6、GDF7やTGF-β1、TGF-β2をニワトリ腱細胞に添加するとTeMのmRNA levelが上昇することが明らかになった。basic helix-loop-helix型転写因子であるTwist、Dermol、Paraxisをニワトリ腱細胞に過剰発現させると、Scleraxisと同様、TeMのmRNA levelが上昇した。また、homeoboxを有するMohawkをニワトリ腱細胞に過剰発現させるとTeMのmRNA levelが上昇するが、Hlxを過剰発現させると減少した。一方、軟骨性骨するChondromodulin-I(ChM-I)の発現が誘導された。更に、Sox9のレトロウイルスベクターをelectroporationによって前肢芽に導入して前肢で過剰発現させると、筋肉や疎性繊維組織には著明な変化は認められなかったが、軟骨性骨原基に近接した腱が軟骨様組織に変していることが明らかになった。
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Research Products
(2 results)