2009 Fiscal Year Annual Research Report
有顎脊椎動物生体防御の要、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の分子進化の解明
Project/Area Number |
19570223
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
橋本 敬一郎 Fujita Health University, 総合医科学研究所, 教授 (70192268)
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Keywords | 進化 / 遺伝子 / ゲノム / 生体分子 / 免疫学 |
Research Abstract |
魚類グループは、動物系統発生的に重要な位置を占めており、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の進化研究においても大変重要なグループである。これまでの研究により、MHC分子群は最も原始的な有顎脊椎動物である軟骨魚類において初めて出現して来る事が明らかとなって来た。魚類よりMHC関連遺伝子群を明らかにし、遺伝子構造解析等を実施する研究計画をこれまでと同様進めている。新たに得られるMHC関連遺伝子群の配列及びその他の情報の詳細な解析を行う事により、MHC分子群の分子進化の理解を進展させることを目的としている。種々のデータベース解析と、実際にゲノムDNAまたはcDNAを用いたPCR実験法を組み合わせて、候補遺伝子断片の解明をこれまでと同様に引き続き実施した。更に今年度は、MHC関連遺伝子のalternative splicing formの存在が示唆される結果を得たので、PCR法を用いて更に詳細な解析を行なった。ゲノムDNA及びcDNAを基質としてPCRを行ない、産物の塩基配列を決定して比較検討した。また、これまでに得られた遺伝子情報に基づき、既知のMHC分子群構成メンバー等との配列比較解析を更に進めている。魚類のゲノム中で、MHC遺伝子群に近い領域に位置する関連遺伝子群の解析もMHC関連遺伝子群の網羅的解明に有用であり、それらの解析も引き続き行っている。MHC分子群の反応系に登場する他の重要な分子群の分子解析も進めている。
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Research Products
(3 results)