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2007 Fiscal Year Annual Research Report

霊長類におけるメスの時間的分布と社会進化

Research Project

Project/Area Number 19570230
Research InstitutionOkinawa University

Principal Investigator

松本 晶子  Okinawa University, 人文学部, 准教授 (80369206)

Keywords人類学 / 霊長類学 / ヒヒ / チンパンジー / 発情同期 / 配偶者選択 / 社会進化
Research Abstract

本研究の目的は、通年繁殖するチンパンジーとヒヒにおけるメスの時間的な分布様式を種内・種間で比較し、通年繁殖する種に見られる配偶様式と社会システムから人類の社会進化を検討することである。メスの時間的な分布様式には、1年のなかで発情メスが多い時期が偏っているかどうかという点と、発情周期のなかで発情メスが多い日が偏っているかどうかという点の2つを明らかにしなければならない。平成19年度は、次の研究に取り組んだ。
1.タンザニア・ゴンベ地域に生息する野生ヒヒの人口学的データからメスの発情状態を抽出し、分析用シートへの入力をおこなった。また、入力が終了した群れのデータをもとに、新しい分析方法の開発に取り組んだ。野外調査においては、調査対象に毎日遭遇できるわけではなく、データに欠損が見られることが普通である。現在考案中の新しい分析方法では、データ欠損の影響を最小限に抑える工夫をしている。この方法が完成すれば、メスの発情周期の推定がより正確に行え、これまで利用できなかった資料の分析が可能にある点で意義がある。予備的な分析では、同所的に生息している群れの間に発情同期の傾向が違う可能性があった。これはメスの発情同期が生態的要因より社会的要因によって変化することを示唆する。今後、すべてのデータの入力を終了させるとともに、分析方法の完成をおこなう。
2.ラキピア地域に生息する野生ヒヒの人口学的データを分析したところ、出産にピークがあることが明らかになった。雨量に季節性が強い地域では、出産期と雨量の関係が知られている。そこで、ヒヒの生存にとって水が重要であることを明らかにし、雨量と発情(出産)時期の季節性との関係を調べる必要がある。本年度は、ヒヒの群れが遊動した際の位置情報を資料から抽出し、GISを用いて分析する準備をおこなっている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Ranging behavior in African baboons2007

    • Author(s)
      Matsumoto-Oda A
    • Organizer
      Symposium;Social ecology and evolution of the Old World monkeys 21st Pacific Science Congress
    • Place of Presentation
      Okinawa
    • Year and Date
      2007-06-15

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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