2008 Fiscal Year Annual Research Report
多種生変換反応の組み合わせによる、効率的新規生物活性物質創出技術の確立
Project/Area Number |
19580128
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
新藤 一敏 Japan Women's University, 家政学部, 准教授 (80350180)
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Keywords | P450 / phenanthrene dioxygenase / naphthalene化合物 / 抗酸化活性 / prenyl transferase |
Research Abstract |
医薬品、食品添加物を構成する重要なビルディングブロックであるナフタレン化合物に注目し、置換ナフタレン類を1)P450(cyanobacteria由来CYP110E1)変換、2)PhnA(Cycloclasticus由来)変換(1,2-dihydrodiol)→HCl/MeOH脱水、の2通りの方法(いずれも菌体増殖反応)で、様様なphenolic OH基含有ナフタレン化合物へと変換した(一次変換)。用いた基質は、2-methylnaphthalene,1-methoxynaphthalene,1-ethoxynaphthaleneの3種である。これら基質から計9種類のphenolic OH基を含有する変換化合物を創製することができた。さらに得られた変換化合物のうち、2-methyl-8-OH-naphthalene,1-methoxy-7-OH-naphthalene,1-ethoxy-7-OH-naphthaleneに注目し、これらについて脂質との親和性に優れるprenyl側鎖の導入をcell free反応で実施した。用いた酵素はいずれも放線菌由来で、phenolic OH基の近傍にdimethylallyl基を導入するSCO7190及び同様の場所にgeranyl基を導入するNphBである(二次変換)。本変換の結果、期待通りナフタレン環が0-prenyl或いはC-prenylされた11種類の変換化合物を得ることができた(ほとんど新規化合物)。従って当初の目的通り、性質の異なる2種の酵素を用いた連続変換により、飛躍的に多種の変換化合物を得る技術の確立に成功した。得られた一次、二次変換物の抗酸化活性について、ラット脳脂質過酸化抑制系で評価した結果、変換物の多くが優れた抗酸化活性を有することも判明した。
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