2007 Fiscal Year Annual Research Report
食事性高コレステロール血症ラットの遺伝的背景の解析
Project/Area Number |
19580141
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐藤 匡央 Kyushu University, 農学研究院, 准教授 (90294909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今泉 勝己 九州大学, 農学研究院, 教授 (90037466)
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Keywords | ExHCラット / 連鎖解析 / 食事性高コレステロール血症 / 低HDL血症 / ハプロタイプマッピング |
Research Abstract |
食事コレステロールによる高コレステロール血症の誘導は、ほとんどの先進国で確認されている。本研究ではこの現象を誘発する食事性高コレステロール血症(ExHC)ラットの連鎖解析を行った。その結果、食事による高コレステロールを誘導する遺伝子領域を5番、14番染色体上に同定した。さらに、コンジェニック系統の解析を用いて、14番染色体上のテロメア側に同定した。この領域にある遺伝子すべて(19遺伝子)について発現解析を進行しているところである。5番染色体の限局は現在、コンジェニック系統を用いて、限局中である。 また、高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールの低下はメタボリックシンドロームにおける動脈硬化症の評価の重要なバイオマーカーである。ExHCラットはHDLコレステロール血症を呈する。この低HDL血症はExHCラットにだけに起こる現象ではなく、かなりのラット系統間にあると考えられた。そこでこの表現型の差異を利用して、領域についてはラット系統間解析であるハプロタイプマッピング法を用いて限局しているところである。現在のところ、ラット8系統で、HDLの値に差が存在し、それは、系統樹上で明確に説明できた。この変異はまた、テットの系統確立の間に発生した可能性があった。 今後は遺伝子同定に向けて、変異の確認(意味のある)、さらに逆遺伝学的手法、ノックアウトマウスを用いての確認を行う。
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