2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19580179
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
上村 章 Forestry and Forest Products Research Institute, 北海道支所, 主任研究員 (30353600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都木 玄 独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, チーム長 (40353601)
飛田 博順 独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, 主任研究員 (10353781)
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Keywords | 地球温暖化 / 落葉広葉樹 / 分布北限 / 光合成 / 蒸散 |
Research Abstract |
成木調査として、自然分布の北限(北海道黒松内地域)を越えて植栽されたブナの生育状況(葉面異常の有無、更新の有無等)を調べた。厚岸や網走地域(それぞれ、黒松内より約50km、100km北)に植栽されたブナの葉にも特に異常は見られず、実生による更新も確認できた。 森林総合研究所北海道支所樹木園(札幌市豊平区)に植栽された分布北限の異なる落葉広葉樹数樹種を材料に、光合成速度、クチクラ蒸散、暗い環境下での最小気孔コンダクタンスを比較した。温暖化による大気乾燥度の増加は、樹木の水収支に影響を与え、成長や分布に影響を与えることが予測される。本研究によって得られた樹木が制御できない部分での水損失量の大小は、その影響を明らかにする上での重要な要因の一つである。 苗畑試験として、研究所苗畑に分布北限の異なる広葉樹数種の種子を播種した。苗畑の微環境を連続測定するために気象センサーとデータロガーを設置した。種子は、できる限り実際の北限に近い地域から採取することを試みた。次年度に、本年度育成した1年生実生と本年度採取し発芽させた当年性実生を用いて、個葉のガス交換特性の環境応答性の違いを数樹種間で比較する。
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Research Products
(1 results)